9月に秋田で国際親善トーナメント開催 東北で始まったポニーリーグの“挑戦”

9月に秋田で国際親善トーナメント開催「子どもたちの将来へ大きな経験」

 さらに、発足間もない東北連盟では「みんなで歴史を作っていこう」をモットーに、加盟チーム同士の連携を重視。所属チームの声を反映させながら、子どもたちに笑顔が咲く環境作りに試行錯誤する。「試練ではありますが、苦にならない試練です」と、仲山さんは笑顔で言葉を続ける。

「我々が目指すのは『東北から日本一に』『東北を最強に』ではなく、『野球の力で東北を盛り上げる』ということ。大切なのは勝ち負けではなく、子どもたちがいかに純粋に野球を楽しみ、盛り上がれるかだと思っています」

 子どもたちが新たな楽しさを知るきっかけとなりそうなのが、9月に開催される「マルハンカップ・北日本国際親善トーナメント」だ。舞台となるのは秋田県。海外から「日本で試合をしたい」「日本の野球を子どもたちに見せたい」という声が届くことを知ったマルハン社が、子どもたちの国際交流という意義に賛同。かつてポーランド代表監督を務めた秋田NBAポニー代表・監督の渡辺龍馬さんや行政の協力もあり、実現の運びとなった。

 参加国は選定中で、日本からは秋田に拠点を置く4チームをはじめ希望チームが参加する。

「野球ではないベースボールを中学生で体感できるのは、すごくいい経験になると思います。実際、高校でも日本代表に選ばれなければ国際大会には出られない。なので、子どもたちの将来にとっても本当に大きな経験になると思います。正直なところ、コロナ禍の真っ只中で東北連盟は発足したので、私たちにとって国際大会の運営は初めて。手探りの部分は多くありますが、子どもたちの笑顔は容易に想像がつくので楽しみですね」

東北連盟が発足して2年「何をやっても歴史になる楽しさがある」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY