台湾代表辞退の西武・張奕へ「ダメならやめるべき」 思い背負ってWBCを戦う“仲間”

「応援に来てください」元ロッテ陳冠宇ら懐かしのメンバーも

 また王柏融は、過去のWBCで最も強く印象に残っているシーンとして、2013年の豪州との1次ラウンド初戦で、今大会は打撃コーチを務める彭政閔(当時・兄弟)が、強い一塁ゴロを胸に当てて止め処理した場面を挙げ「どんな形でもチームの勝利に貢献する、自分たち後輩にとってあのような精神はとても重要で、学ぶべき点だと思います」と語った。

 さらに台湾のファンへ向け、「きっと東京に、そしてマイアミに行ける。僕たちを信じてほしい」と述べ、多くのファンが球場にかけつけることを希望した。

 王柏融は昨季日本ハムで苦しい1年を送り、育成契約での再スタートとなった。今季にかける思いは相当強いはずだ。WBCではあだ名の「大王」らしい打撃を発揮し、支配下昇格へ弾みをつけてもらいたい。

 元NPB勢では他に、台湾2年目の昨季は中継ぎで結果を残した元ロッテの陳冠宇(楽天モンキーズ)、抑えに転向し20セーブ、優勝に貢献した元阪神の呂彦青(中信)や、西武では「CC・リー」の登録名でプレーし、WBCでは2009年大会以来の代表となる李振昌(中信)の3人も選出された。3人ともリリーフでの起用が予定されている。

 合宿中の陳冠宇に、日本でも多くのファンが「凱旋」を期待していると伝えると「1次ラウンドを突破して、東京ドームで行われる準々決勝に進みたいです。日本のファン、そして日本在住の台湾のファンは、ぜひ応援に来てください」とメッセージをくれた。さらに投手コーチを務めるのは西武、オリックスで計14年プレーした許銘傑(楽天)だ。今回の台湾代表には、特にパ・リーグのファンになじみのある選手、コーチが多い。

(「パ・リーグ インサイト」駒田英)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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