前田健太、“球種筒抜け”でも2回零封「すごくいい感覚」 監督絶賛「落ち着いていた」

「特に肘をかばったりという考えはない」

 前田はそんな“逆境”だったとは知らず、走者を出しながらも粘り強く投げた。初回1死一塁の場面では2021年新人王の3番アロサレーナを追い込んでから外角直球で空振り三振を奪い、次打者も打ち取った。2回は連打で無死一、三塁のピンチを招くも、カルバーソンを空振り三振。右打ちのロバートソンは内角スライダーで狙い通りの遊ゴロ併殺に仕留めて切り抜けた。

 2試合連続無失点に抑えた右腕は「すごくいい感覚で投げられている。トミー・ジョン(手術)は人それぞれ状態が変わってくると思うので、自分がどういう状態でキャンプを迎えられるか予想できなかったけど普通に投げられている。手術したからどうということも考えなくてもできている。特に肘をかばったりという考えはないので、このままいこうかと」と手応えを口にした。

 2月25日(同26日)に約1年半ぶりに試合で登板し、1回無失点。この日は複数イニングを投げ、「いい練習になった」と、また次のステップを踏んだ。バルデリ監督も開幕に向けて順調に前進を続ける右腕に対し、「落ち着いていたし、いい投球だった」と評価。球種がばれながらも無失点に抑えたベテランの粘りをたたえた。

(Full-Count編集部)

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