大乱調で「ベンチも使いづらくなった」 浮き彫りになった明暗…侍Jに決断迫る“大敗”

戦況を見つめる侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】
戦況を見つめる侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

大会ルールには「ワンポイント救援」が禁止、最低でも打者3人かイニング完了まで登板

 今大会のルールでは「ワンポイント救援」が禁止されている。マウンドに上がった投手は最低でも打者3人かイニング完了まで登板する必要がある。それだけに四球で走者を溜めることは失点に繋がり、一発勝負の舞台では致命傷になりかねない。

 幸いリリーフ陣では栗林、湯浅、大勢はWBC球に苦労することなく、好調をキープしている。「攻撃面で期待もしたいが、投手陣が踏ん張り、最少失点でいくことが重要になってくる」。先発陣は大谷、ダルビッシュ、佐々木、山本の4枚は盤石だが、球数制限を考えると先発以降の投手陣が試合の鍵を握ってくる可能性が高い。

 中日相手に侍投手陣は10安打7失点。大谷、吉田、ヌートバーを欠く打線は6安打2得点と少し寂しい結果に終わった。「投手、野手にしてもまだ本調子でない選手が多い。本戦まで残り3試合、5日間でどこまで状態を上げていけるか。大谷らメジャー組が入ってからの化学反応にも期待したいところです」と新井氏。

 3大会ぶりの優勝を目指す侍ジャパン。大会がスタートする9日の中国戦までに課題を消化していきたいところだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY