侍J、待望の一発で中日に雪辱 佐々木朗希の日本人最速タイ165キロに大谷も笑顔

日本人最速タイ165キロをマークした侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
日本人最速タイ165キロをマークした侍ジャパン・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

岡本和真がチーム1号、高橋宏斗は4者連続Kなど2回無失点

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む侍ジャパンは4日、バンテリンドームで壮行試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 名古屋」の中日戦を行い、4-1で勝利した。前日は7失点で大敗を喫していたが、大谷翔平投手(エンゼルス)も合流2戦目での“初勝利”に笑顔でハイタッチを繰り返した。

 3回、2死からサポートメンバーの藤原恭大外野手(ロッテ)が放った右前の飛球に対し、右翼・アキーノがスライディングキャッチを試みるも後逸(記録は三塁打)。続く打撃好調の近藤健介外野手(ソフトバンク)が中前適時打を放って先制点を奪った。

 同点に追いつかれて迎えた7回には、先頭の岡本和真内野手(巨人)が左翼席へ“チーム1号”となる勝ち越しソロ。山川穂高内野手(西武)らとのスタメン一塁争いで、強烈にアピールした格好だ。8回にはサポートメンバーの万波中正外野手(日本ハム)がバックスクリーン左へ2ランを放ち、点差を広げた。

 投げては先発の佐々木朗希投手(ロッテ)が、3回1安打無失点。2四球を与えるも3三振を奪った。初回にアキーノにカウント2-1から投じた4球目が自己最速を1キロ更新する165キロを計測。これが大谷に並ぶ日本人歴代最速となった。

 4回から登板した2番手の宮城大弥投手(オリックス)は、2死からアキーノに96キロのカーブを、左翼フェンスを際どく越える同点ソロとされたが、後続を断ち2回2安打3奪三振1失点でしのいだ。今回の侍ジャパンで最年少の20歳の高橋宏斗投手(中日)は、本来のチームメートを相手に6回2死から4者連続空振り三振を奪い、2回1四球無失点の快投を演じた。4番手の伊藤大海投手(日本ハム)も2回無安打無失点で試合を締めた。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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