岡本和真を「舐めている3人」 好調維持のスラッガーを“師匠”呼び、じわり浸透中

大谷のフリー打撃鑑賞中、ベンチから出られなかった理由

 巨人では昨年、出場した140試合で三塁を守ったが、侍ジャパンではそこに不動の4番・村上宗隆内野手(ヤクルト)がいる。外野手が不足しているチーム事情から、左翼を守るケースが多かったが、京セラドームでの強化試合からは吉田正尚外野手(レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)が戦列に加わり、それも解消される。一方、一塁を守る山川穂高内野手(西武)が壮行試合4戦で通算“12タコ”の不振に陥っていることから、岡本は一塁手としてスタメンの可能性が高まってきた格好だ。

 この日の試合前には、大谷翔平投手(エンゼルス)が練習に合流しフリー打撃を披露した。本塁打王2度の実績を誇る岡本も「噂には聞いていましたが、スイングの力強さ、弾道、飛距離を目の当たりにして、びっくりしました」と脱帽するしかない。ただ、他の選手たちが打撃ケージの裏に集合し凝視していたのに対し、岡本はベンチ内から遠目に見詰めるのみ。「実は(ベンチ裏で)ちょうど着替えていて、ギリギリ間に合いましたが、スリッパをはいていたのでベンチから出られませんでした」と笑わせた。

 チーム内では“師匠”のニックネームがじわじわ浸透中。「めっちゃ、なめているんですよ。そう呼んでいるのは、朗希(ロッテ・佐々木投手)、(オリックスの)宮城(大弥投手)、ムネ(村上)くらい。なめている3人です」と年下の3人の名前を挙げて苦笑したが、今年からキャプテンを務める巨人の時とはまた違う魅力を見せている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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