韓国代表監督が“言い訳”「情報なかった」 1軍半オリに完敗「日本戦より豪州戦」
キム・ハソンも「今は日本戦よりオーストラリア戦にフォーカス」
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」は6日、京セラドームで韓国代表がオリックスと対戦したが、1試合3失策という“守乱”で2-4で敗れた。クローザー候補のコ・ウソク投手(LG)が首を痛めて緊急降板する一幕もあり、韓国にとっては暗雲が垂れ込める内容となった。
コ・ウソクは7回2死から登板したが、8回1死三塁で茶野篤政外野手への2球目がファウルになった直後、計12球を投げただけで降板。右肩から首にかけて気にするようなしぐさを見せており、イ・ガンチョル監督は「首がつった。夕方に診察を受ける」と説明した。
韓国の守備陣は2回のオリックスの攻撃で、1死二塁からスタメン遊撃手のオ・ジファン内野手(LG)が、2つ続けて遊ゴロをファンブルし(記録はいずれも失策)失点。6回のオリックスの攻撃でも、2死一、三塁で池田陵真外野手の遊ゴロを、この回に三塁から遊撃へ回っていたキム・ハソン内野手(パドレス)がファンブルし、適時失策を犯した。韓国は1試合3失策で、全てが失点に絡んだ。
キム・ハソンは本来遊撃手だが、三塁手として先発。イ・ガンチョル監督は「三塁手のチェ・ジョン(SSG)がスタメンに入れない可能性があるので、試してみた。チェ・ジョンの状態はよくなっているが、明日も強化試合はあるので、今日は無理をさせず後半から投入した」と語った。
主力抜きの“2軍級”のオリックスに敗れたことに指揮官は「2軍だろうと、どんな選手が出ようと、投手がうまく投げたチームが勝つ。本番も短期決戦なので、相手投手がいいと、点を取れずに負けてしまうことがある。言い訳になってしまうが、お互いに相手の情報がなかったことも、こういう結果になった理由の1つだと思う」と淡々と振り返った。侍ジャパンについては研究し尽くしているから大丈夫、と言いたげにも聞こえた。
韓国は「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンドでは日本と同組で、両国は10日に東京ドームで対戦することになっている。キム・ハソンは強化試合後の会見で、日本で最も対戦してみたい選手を聞かれたが、「今は日本戦より、初戦のオーストラリア戦にフォーカスしている」とかわし、日本戦では「誰が投げてきても、自信を持って打席に立ちたい」と話した。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)