侍Jと初戦で激突…中国はどんなチーム? 156キロ剛腕も、狙う“上原撃ち”の再現
大谷翔平との対戦は「夢」…リャン・ペイ外野手は東海大菅生高出身
野手ではチェン・チェン内野手の名前を挙げた。「27歳の三塁手で、バッティングのセンスは非常に高い。レイ・チャンも『もっとちゃんと技術を磨けば、もっといい選手になる』と言ってました。2006年(第1回WBC)で上原(浩治)さんからホームランを放ったワン・ウェイ(捕手)のような一発があるというか、ちょっと油断すると、打つ可能性を秘めていますよ」。ちなみにワン・ウェイは現在代表コーチで、チェン・チェンを指導している。
さらに石井アナはこんなことも話した。「MLBは中国に関してはアカデミーを作ったり相当、力を入れています。今年9月に杭州でアジア大会があり、TBSも中継しますが、その大会のために野球場を2つ、ソフトボール専用の球場も2つと、4つの素晴らしいスタジアムを作った。中国棒球協会の人に聞くと『野球人口はまだ少ないけど、ハード面はかなり充実してきた。あとは選手の強化とかソフト面が必要になる』と言ってましたね」。
侍ジャパン・大谷翔平投手との対戦が予想されていることも、中国代表選手を奮い立たせているという。石井アナは「(外野手の)リャン・ペイは東海大菅生出身。彼は自分が日本との架け橋になりたいとすごく強く思っている。『大谷選手と対戦できるなんて、本当に夢のようなこと』と言ってました。僕も話を聞いていて、彼が経験して後世に語り継いでいくことが、ひとつ大きな野球発展のきっかけになりそうな予感がしました」と熱く語った。
中国代表には元ソフトバンクの真砂勇介外野手もいる。こちらもどんなプレーを見せてくれるか、掘り下げれば、掘り下げるほど、楽しみはいっぱいだ。そして、それは侍ジャパン2戦目の相手にも……。石井アナは“厳戒態勢”の宿命のライバル・韓国代表のアリゾナ強化合宿にも行ってきたという。
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)