侍ジャパン、3大会ぶり世界一へ…第1ラウンドどう戦う? 専門家が分析する“投打の鍵”

侍ジャパンのラーズ・ヌートバー【写真:荒川祐史】
侍ジャパンのラーズ・ヌートバー【写真:荒川祐史】

打線は「大谷の前にどれだけ走者を溜めることができるか」

 打者陣はほぼ初めて対戦する外国人投手に、どのような対応を見せるかだ。「シーズンなら第2、第3打席で対応していくが、今大会では『タイミングが合ってきた』と思ったら相手投手は変わっている。探り探りの状態でいくと、後手を踏む可能性が高い。基本の好球必打を心掛け、積極的な姿勢が求められるのではないでしょうか」と新井氏は話す。

 7日のオリックス戦ではこの試合まで全試合で4番を務めた村上が6番に降格。それでも初回に豪快な3ランを放ち、周囲の心配を吹き飛ばす活躍を見せた。強化試合2試合で7打数4安打5打点と好調の吉田も打線の軸として期待は大きい。

 打順に関しては「そこまで深く考えなくてもいい」と指摘する。1、2番を組んだヌートバー、近藤健介外野手(ソフトバンク)の出塁は高く、大谷、吉田は好調をキープしているだけに「基本は村上の4番で問題ない。たとえ大谷が歩かされても村上、吉田のどちらかで勝負できる。大谷の前にどれだけ走者を溜めることができるかでしょう」と、期待を込めた。

 開幕戦となる9日・中国戦には大谷が、国際試合、国際大会で初の二刀流で出場する。日本中が注目する初戦を快勝で飾り、3大会ぶりの世界一に向け勢いをつけたいところだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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