“日本戦諦めた”報道に中国監督ブチギレ 大谷攻略へ自信「トレーニング積んできた」

WBC中国代表のディーン・トレーナー監督【写真:荒川祐史】
WBC中国代表のディーン・トレーナー監督【写真:荒川祐史】

「投手・大谷に対しても打者・大谷に対しても、受け身にならないことが大事」

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」の1次ラウンドが、いよいよ9日に東京ドームで開幕する。前日の8日には、侍ジャパンの初戦の相手である中国のディーン・トレーナー監督と3選手が公式会見に登場した。

 トレーナー監督は会見冒頭から怒っていた。「私はメディアの皆さんのお仕事を、よく理解しているつもりだ」とした上で「先日もこのような会見の場があり、私は大谷(翔平=エンゼルス)投手に関する質問を受け、コメントした。昨日に『(中国の監督が)白旗を掲げた』との記事を見た。これは正しくない」とまくし立てた。

 鋭い眼差しで「どこに白旗がはためいていると言うのか? 私の前にはためている白い旗は、日本の国旗だけだ」と会見会場を見渡したトレーナー監督。「中国代表はいまだかつて、白旗を掲げたことは1度もない。チャレンジではあるかもしれないが、日本にも(1次ラウンド同組の)チェコにもオーストラリアにも韓国にも、ベストを尽くして戦う。そして私はチームのためには何でもする」と訴えた。

 侍ジャパンの栗山英樹監督は、中国戦の先発を大谷と発表。トレーナー監督は対戦前から白旗を掲げたと受け取られては、選手の士気にも関わると考えたのだろう。一方、中国の先発投手を聞かれると「何人かの候補はいるが、まだ決まっていない。この部屋を出てから決める」とかわした。

 また、監督会見後に登場した3選手のうち、ハン・シャオ外野手は「投手・大谷の対戦する時には、変化球に注意したい。そのためのトレーニングは積んできた」と明かし、カオ・ジエ内野手は「投手・大谷に対しても、打者・大谷に対しても、受け身にならないことが大事だと思う」と闘志をかきたてた。

前ソフトバンクの真砂が中心的役割「3番・中堅」で先発へ

RECOMMEND