中国代表、日本育ちの1番打者の一発で反撃開始 2番手・戸郷が被弾、大谷は憮然
攻守に存在感を示すリャン・ベイ外野手が価値ある一発
日本に馴染みのあるリードオフマンが、鮮烈な一撃を放った。中国代表のリャン・ペイ外野手が9日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」の1次ラウンド・日本戦(東京ドーム)に「1番・右翼」で出場。3点を追う6回に侍ジャパン2番手の戸郷翔征投手の148キロ直球をとらえ、左翼席にソロアーチを描いた。
リャンは高校まで日本で育ち、今回のWBCで中国代表に選出。調布シニア、東海大菅生(西東京)に所属し、日本で野球の技術を磨いた選手だ。初回1死満塁の右翼の守備では、岡本和真内野手の飛球を捕球後、タッチアップを試みた近藤健介外野手を本塁で刺すなど、好守備を見せていた。打って喜んだリャンとは対照的に、それまで4奪三振と好投していた戸郷は肩を落とし、降板後ベンチに座っていた大谷翔平投手は憮然とした表情だった。