侍J、白星発進も課題残った拙攻16残塁 専門家が指摘する本戦前とのギャップ

中国相手に8得点を挙げた侍ジャパン【写真:Getty Images】
中国相手に8得点を挙げた侍ジャパン【写真:Getty Images】

侍ジャパンは中国に8-1で快勝も…序盤は好機を生かせず計16残塁

 野球日本代表「侍ジャパン」は9日、東京ドームで「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド・中国戦に8-1で勝利した。終盤に打線がつながり、今大会白星発進となったが、攻撃では16残塁と課題も残った。野球解説者の新井宏昌氏は「気持ちが先走り、ヘッドの動きが速くなる。中国投手陣を打つのは難しかった」と指摘した。

 侍ジャパンは初回、無死満塁から村上の押し出し四球で先制したが、吉田が遊飛、さらに岡本の右飛併殺で好機を逃した。その後も得点圏に走者は進めるものの、決定打が出ず6回までは3-1と僅差の展開が続いた。7回に牧のソロ、そして8回には大谷の右前打から打線が爆発し、一挙4点を奪って差を広げた。

 直球が140キロ前後という中国の投手に手こずった打線に新井氏は「打者としては難しかった。12球連続ボールの先発投手もそうだが、ストライクが入るのかどうか分からない。直球もボールが垂れているような感じ。初戦の重圧もあったが、多くの打者は(バットの)ヘッドの動きが速くなり、ひっかけた内容のゴロが多かった」と語る。

 さらに、壮行試合でNPBの一流投手と対戦してきたことも原因に挙げる。「150キロ近い球に慣れていたので、ギャップもあったのではないでしょうか。初回のチャンスで吉田、岡本のどちらかが走者を返す打撃ができていれば、違った内容になっていたかもしれません」と、結果的に16残塁となった拙攻を振り返った。

初回1死満塁から岡本が浅い右飛、三走・近藤は本塁突入で憤死

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