侍J、白星発進も課題残った拙攻16残塁 専門家が指摘する本戦前とのギャップ

初回1死満塁から岡本が浅い右飛、三走・近藤は本塁突入で憤死

 打線のつながり以外に新井氏が注目したのは、初回1死満塁から岡本の浅い右飛で三走・近藤がタッチアップを試み、憤死した場面だ。

「コーチ、走者どちらかの判断か分からないが、ギャンブル的なタッチアップ。相手を舐めていたわけではないが、ミスがあればセーフ、なければアウトのタイミング。個人的には初回でギャンブルの必要はなかったのではと感じています」

 格下と見られていた相手でも接戦になるのが国際大会の怖さだ。そんな中でも、次戦につながる収穫もあった。大会前は不振だった山田が、途中出場ながら8回に適時打を放ち、復調のきっかけをつかんだ。投手陣も大谷を中心に4投手の継投で1失点と上々のスタートとなった。

「一番は勝つことが大事。終盤には自分たちの攻撃ができ、次戦につながる形になった。課題もあったが、初戦で良かったと思えばいいのではないでしょうか」

 国際大会の難しさを改めて感じさせられる一戦だった。苦しみながらも手にした1勝。全ての経験を今後に生かし、侍ジャパンは3大会ぶりの世界一を目指していく。

【実際の映像】専門家も疑問を呈した侍ジャパンの“賭け” 試合の流れを渡しかねないリスキーな走塁の場面

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