WBC出場の元巨人マシソン「日本と対戦できれば」 ネパールから帰国…2度目の現役復帰

注射を打っての戦い「本当に日本と対戦できればいいと思う」

 急ピッチで復活へのトレーニングを積んだ。「この1か月、毎日練習してきた」というほどで、身体に野球を思い出させるような努力を重ねた。カナダ代表は17人の投手を抱えており「私は16番目か17番目かもしれないが、問題はない」と口にする。まだWBCでは1次ラウンドを突破したことがない母国のために、どんな役割でも果たすつもりだ。

 カナダは今大会、11日(日本時間12日)に開幕したプールCを戦う。米国、メキシコ、コロンビア、カナダ、英国の中から、準々決勝に進めるのは2チームだけだ。決して楽な戦いではないがマシソンは「我々にはチャンスがあると思う」と言い切る。「アメリカとカナダがマイアミラウンドに進めるといい。そして、本当に日本と対戦できればいいと思っている。登板して、皆と再会できればいい」と望んだ。侍ジャパンの戦力については「オオタニは信じられない、ダルビッシュも信じられない」と目を丸くする。

 チームの現状についても「最高のチームだ」と表現した。短い時間で戦術を浸透させるためにサインは単純で「大会後なら教えてもいいけど、(単純すぎて)笑うだろうね」とニヤリ。12日(同13日)には、英国との初戦を迎える。

 何度も修羅場をくぐってきたタフなリリーバーは、大舞台を目前に控えても「気分は最高だ」と動じるところはない。プロの世界から退く原因となった左膝の状態は「まあまあ」だという。注射を打って乗り切るつもりで「2週間なら大丈夫だろうが、10週間なら持ちこたえないだろう」。この大会で完全燃焼する。

(Full-Count編集部)

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