なぜ山田哲人は国際大会にめっぽう強い? 本戦前は不振も…初見投手を苦にせぬ“強み”
村上の復調を感じ取った2つの空振り「いい傾向がでた」
連夜の大勝となった侍ジャパン。好調の打撃陣で“蚊帳の外”だった4番・村上にも待望の初ヒットが飛び出した。8回の第5打席で右前打を放つと、東京ドームは大歓声に包まれた。この打席まで2四球2三振と本来の姿は取り戻していないが、新井氏は復調の気配を感じたという。
初ヒットを放った打席では空振りこそなったが、初球の136キロ直球、2球目のスプリットを積極的に振りにいった。そして、3球目のボール気味のスプリットを振り抜いて痛烈な右前打を放った。
「最後の打席は踏ん切りがついたように見えた。初球から2度の空振りだが、これで投手との間合いを図れた。これまでの打席に比べ“気持ち”と“行動”を起こせた。いい傾向が出たと思います。次からの試合では甘いコースにくるとファンが待っている一発も期待できるのではないでしょうか」
大会前に大不振だった2人の“ヤクルト戦士”が復調の気配を漂わせてきた。前人未到の3度のトリプルスリーを誇る山田と、史上最年少3冠王の村上が復活すれば侍ジャパンの攻撃力はさらに増していく。1次ラウンド最後となる豪州戦でも、2人の打席から目が離せない。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)