WBC米国Rいきなり波乱 メキシコがコロンビアに延長で敗れる…失策で決勝点献上に呆然

二塁打を放ったコロンビア代表のホルヘ・アルファロ【写真:Getty Images】
二塁打を放ったコロンビア代表のホルヘ・アルファロ【写真:Getty Images】

メキシコは元オリックス・メネセスの中前打を機に先制した

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のC組1次ラウンドが11日(日本時間12日)、米国アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで開幕した。第1試合はメキシコ代表がコロンビア代表に延長戦の末、4-5で敗れる波乱の幕開けとなった。【フェニックス(米アリゾナ州)=木崎英夫】

 メキシコの先発フリオ・ウリアス(ドジャース)とコロンビアの先発ナビル・クリスマット(パドレス)の投げ合いで序盤は両軍ともに無得点。先制点を呼び込んだのは、2019年にオリックスでプレーしたメキシコの「3番・DH」、ジョーイ・メネセス。4回の第2打席でクリスマットの2球目を中前に弾き返し次打者の内野ゴロで二進すると、5番アイザック・パラデスの左前打で果敢に本塁へ。好走塁でタッチをかわし生還した。

 先制を許したコロンビアは直後の攻撃で打線がつながった。昨季17勝を挙げナ・リーグ1位の防御率2.16を誇るウリアスに3連続長打を浴びせる。4番ホルヘ・アルファロが左中間二塁打で反撃の口火を切ると、次打者のエリアス・ディアスが左翼線へ二塁打を放ち同点。6番レイナルド・ロドリゲスが左翼ポールに当たる逆転2ランを放ち3-1とした。

 先発メンバー全員をメジャーリーガーで固めたメキシコは、その裏の攻撃で反撃。2死二塁の場面で1番ランディ・アロサレーナが左翼の味方ブルペンに打ち込む2ランを放ち3-3の同点とした。

 終盤7回には両軍が1点ずつを挙げて4-4の同点。白熱した展開となった試合は、大会規定により、無死二塁スタートのタイブレークの延長戦に突入。コロンビアは10回2死一、三塁からカンペロが遊ゴロを放ち、これをウリアスがファンブル。失策の間に三塁走者が決勝のホームを踏んだ。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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