外野3人が打率4割超え、幸運もたらす誠也ユニ 犯人は…“愛あるイジリ”に深まる謎
ベンチに掲げられた「51」には左脇腹にバッテン印が…
掲げられたユニホームが幸運をもたらしているかもしれない。「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」を3連勝している野球日本代表「侍ジャパン」で、目覚ましい活躍を見せているのが外野3人衆だ。全試合にスタメンで出場しているラーズ・ヌートバー(カージナルス)、近藤健介(ソフトバンス)、吉田正尚(レッドソックス)が3試合で計15安打14打点。無念の辞退となった鈴木誠也(カブス)の穴を埋めている。
中堅を守るヌートバーは10日の韓国戦でヒーローになるなど、打率.455(11打数5安打)、2打点1盗塁。3試合全てで安打を放っている。大谷翔平投手(エンゼルス)の前を打つ近藤も打率.455(11打数5安打)1本塁打4打点と好成績を残し、吉田に至っては韓国戦から打率10割。3試合で打率.625(8打数5安打)、8打点と打線を引っ張っている。
本来なら右翼のスタメンの第1候補は鈴木だった。しかし、合流直前に左脇腹を痛め、出場を辞退していた。栗山英樹監督も「いつも誠也が一緒にいると思って戦っていく」と思いを語ったように、ベンチには「51」のユニホームが飾られている。近藤も壮行試合の際に「誠也の分もという気持ちはある」と話していた。鈴木の穴を埋める外野陣の活躍に、「誠也ユニでチームが一つになっている」と話すチーム関係者も。世界一を目指す侍ジャパンの結束力が高まった瞬間だった。
11日、ユニホームには負傷個所の左脇腹にバツ印がつけられていた。9日の中国戦では最初はついてなかったものの、試合後半に誰かが付けたのだろう。絆創膏のようなバッテンマークがSNSなどで話題になっていた。ただ、この鈴木への“愛あるイジリ”の犯人が未だ分かっていない。山田哲人内野手(ヤクルト)、牧秀悟内野手(DeNA)、山川穂高内野手(西武)に聞いても「初めて知りました」とキョトンとした表情だった。
白テープを持ったスタッフがいたという噂も聞こえるが真相はわからず。球団関係者や広報もバツ印の犯人には「自分はわかりません」と話していた。いずれにせよ、鈴木のユニホームがチームの結束に一役買っていることは間違いなさそうだ。