「メジャーで僕みたいな選手が成功できたら…」 日本ハム上沢直之が見せたい“新しい景色”

日本ハム・上沢直之【写真:町田利衣】
日本ハム・上沢直之【写真:町田利衣】

「今年やると決めてできなかったら、その後できるほど甘くない」

 日本ハムの上沢直之投手にとって、迎えたプロ12年目は今までとは違った「覚悟」を持って臨む1年となる。昨年12月の契約更改交渉の席で、今季終了後にポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を目指すことを表明した。あえて公言して“1年勝負”に挑む真意とは――。

 高卒でプロの世界に飛び込み、2月に29歳となった。まだまだ脂の乗り切った年齢のように見えるが、勢いのある若手が毎年入ってくる厳しい世界だ。「僕の野球人生、もう長くない。余裕で折り返しは過ぎているし、2/3はもう完走しているんですよ、間違いなく。だからあと1/3をどう過ごせるかが大事かなと思いました」。悔いのない野球人生を思い描いた時、メジャー挑戦があった。

 公表したことは、自らにプレッシャーをかけることにもなる。そこには「この年がギリかな。来年は年齢的に無理なので」と今年1年に勝負を懸ける強い思いがある。

「何年も何年も(挑戦する)って感じじゃないのかなと今は思っています。それに今年やると決めてできなかったら、その後できるほど甘くないんじゃないかなと。しっかり覚悟を持って、やるって決めた年にできるかどうかが僕の中では大事。タイミング、巡り合わせですし、仮に行けなかったら僕には縁がなかったと思うだけです」

「思い出作りのために行くわけではない、行ってしっかりやるために」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY