侍J、1次R全勝も唯一の不安は“遊撃の送球” 負けたら終わりの一発勝負は「命取り」

「ベンチとしては一つのアウトを確実に取ってほしい」

 11日のチェコ戦、12日の豪州戦で遊撃のスタメンに入ったのは中野。打撃、走塁では非凡な才能を発揮し結果を残しているが「やや送球に不安を感じるところがある。次からは負けたら終わりの一発勝負。細かなミスは命取りになりかねない」と新井氏は語る。

 チェコ戦では初回2死二塁からゴロを処理した後に一塁へワンバウンドの悪送球で先取点を許した。豪州戦でも8回1死から三遊間へのゴロを逆シングルで捕球したが内野安打を許す場面があった。その他にもショートバウンドでの送球もあり「スローイングの強さが物足りない。ベンチとしては一つのアウトを確実に取ってほしいと考える」と、不安要素を口にする。

 中野は阪神では今季から二塁へのコンバートが決まっており、遊撃はWBC限定でのポジションだ。チームには牧原、周東らも遊撃を守ることはできるが新井氏は「本職の選手がもう1枚欲しいところ」と、選手の入れ替えも必要になると感じている。

 3大会ぶりの世界一に向け、残り3試合をどう戦っていくのか。第1ラウンドとは違い、負ければ終わりの一発勝負。内野手の要となる遊撃のポジションは誰が守るのか、栗山監督の起用法にも注目が集まりそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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