大谷翔平は「唯一無二」 相手選手すら虜に…来日の米記者が見た“魔法”の1週間
大谷の看板直撃弾に大興奮、MLB公式サイトのクレア記者「魔法だ、魔法だ、一撃必殺だ」
野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手が12日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」のオーストラリア戦(東京ドーム)で「3番・DH」で先発出場し、初回に決勝3ランを放った。右中間上空にある自らのスポンサー「セールスフォース」の看板に直撃させる特大弾。MLB公式サイトのマイケル・クレア記者は「魔法だ。魔法だ。一撃必殺だ」と大興奮だった。
大谷が侍ジャパンとしてプレーした大阪での強化試合から1週間。クレア記者は目の前で繰り広げられる「オオタニ・ワールド」に、すっかり魅了されている。
「オオタニから三振を奪えば、相手投手は記念のボールを欲しがる。今日はオオタニの本塁打ボールを右翼スタンドのファンがボールを回して写真を撮っていた。一瞬でもいいから本塁打ボールを持ちたいと思ったんだろうね。そう思わせるのがオオタニなんだ。本当に唯一無二の存在だ」
大谷に魅了されているのはプレーだけでない。クレア記者は人間性にも惚れ込んでいる。WBC期間中、大谷は試合前に豪快なフリー打撃を披露。この日こそ行わなかったが、2017年以来の国内でのプレーで多くのファンを楽しませている。
「米国では打撃練習をあまり行わないが、日本では行っている。日本のファンを大事にしている証拠ですね。それにヌートバーが日本代表として気持ちよくいられるように手助けしているのが伝わってくる。アメージングなアスリートというだけではない。1人の人間としても最高だ」
球場だけでなく、日本の街の至るところで大谷の看板や広告が目に入る。そして、この日の試合前にはWBC特設カプセルトイ(通称ガチャガチャ)に挑戦。大谷グッズを引けず、当てた関係者を羨ましそうに見つめた。
16日のイタリアとの準々決勝(東京ドーム)で、大谷はリアル二刀流での出場が有力視される。「試合の一番大事なところで一番大きな仕事をする。目の当たりにすることは驚くことばかりだ。オオタニは本当に特別な、特別な選手なんだ」。異次元プレーを連発させる二刀流へ、米記者も熱い視線を注いでいく。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)