朗希の163キロ打ち「ラッキーだった」 チェコ代表がNPB入り意欲「日本の雰囲気が好き」

チェコ共和国代表のマレク・フルプ【写真:Getty Images】
チェコ共和国代表のマレク・フルプ【写真:Getty Images】

マレク・フルプ外野手は大学でスポーツマネジメントやスポーツビジネスを専攻

 無心で挑んだのが結果につながった。野球日本代表「侍ジャパン」の佐々木朗希投手(ロッテ)が投じた163キロ直球を打ち返したチェコ共和国代表のマレク・フルプ外野手。普段は米国のノース・グリーンビル大に所属する大学生だ。試合後、佐々木の剛速球について「速いから考える時間なかったよ。振ったら(左翼線に)行ってラッキーだった」と笑顔で振り返った。

「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」(東京ドーム)で11日、チェコは侍ジャパンと対戦した。「3番・中堅」で先発出場したフルプは初回2死で迎えた第1打席の3球目。佐々木の内角低め163キロを捉えた。打球は左翼線へ痛烈なライナーで二塁打となった。その後、遊ゴロ失策の間に生還し、先制のホームを踏んだ。

「球が速いのでタイミングを(直球に)合わせていました。集中力を高めていかないと振り遅れるので。佐々木投手もちょっと高い球を投げようとしていたのが甘いところに行ったんじゃないかな」

 普段、大学ではスポーツマネジメントやスポーツビジネスを専攻している。卒業後はプロリーグでのプレーを目指していることも明かしてくれた。今回来日し、日本でプレーすることも夢見るようになった。「日本のファン、球場、雰囲気がとても好きです。誘いがあれば? ぜひ行きたいよ」。チェコ出身助っ人としてNPBに名を刻む日が来るかもしれない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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