キューバが4強進出一番乗り デスパイネが決勝犠飛…NPB勢の活躍で豪州に辛勝
先発はジャリエル・ロドリゲス、モイネロも登板
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝 東京プール」が15日に東京ドームで行われ、キューバが豪州に4-3で勝利し一番乗りで4強進出を決めた。NPBを経験した選手の活躍もあり、19日(日本時間20日)から米国で行われる決勝ラウンドに進出した。
キューバは先発した中日のジャリエル・ロドリゲス投手が2回に先制を許したが、3回に先頭のロエル・サントス外野手(元ロッテ)の四球を起点にして同点に追いついた。さらに5回には安打と四死球で無死満塁とし、4番に座った元ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手の右犠飛で勝ち越しに成功した。さらにエリスベル・アルエバルエナ内野手が安打で再び満塁とし、ヨエルキス・ギベルト外野手の右前2点適時打でこの回3点を奪った。
6回には3番手のロニエス・エリアス投手がリクソン・ウィングローブ内野手に右中間へ特大2ランを浴び1点差に迫られたが、8回にはソフトバンクのリバン・モイネロ投手が1回を無失点で抑えるなど、リードを守り切った。
キューバの選手たちは勝利が決まると、マウンド付近に集まって大喜び。一方の豪州は接戦を勝ちに結び付けられず、ベンチで呆然とする姿が目についた。キューバは2006年の第1回大会で準優勝に輝いたものの、第2回大会以降は決勝ラウンドに進出できていなかった。五輪の野球種目で最多となる3度の金メダルを誇る野球大国が、準決勝以降が行われる米フロリダ州マイアミ行きの切符を手に入れた。