侍J、イタリアに大勝で4強進出 大谷翔平が投打に躍動、ダルビッシュ救援…執念の栗山采配

イタリアに9-3で勝利した侍ジャパン【写真:Getty Images】
イタリアに9-3で勝利した侍ジャパン【写真:Getty Images】

大谷は4回途中2失点&奇襲バント安打…吉田正尚が初の4番で本塁打

 野球日本代表「侍ジャパン」は16日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝ラウンド 東京プール」(東京ドーム)でイタリアに9-3で勝利し、米国で行われる準決勝進出を決めた。「3番・投手」で先発出場した大谷翔平投手(エンゼルス)は4回2/3を投げ、5安打2失点で降板した。大会通じて初めて村上宗隆内野手(ヤクルト)の4番を外し、ダルビッシュ有投手(パドレス)を7回から救援で投入。栗山英樹監督の執念の采配が光った。

 侍ジャパンは0-0の3回1死から近藤健介外野手(ソフトバンク)が四球で出塁すると、大谷がシフトでガラ空きの三塁線へ、意表を突くセーフティバントを決めた。投手の悪送球もあり1死一、三塁とし、WBCで初めて4番に座った吉田正尚外野手(レッドソックス)の遊ゴロの間に先制。さらに村上が四球を選び、岡本和真内野手(巨人)の左翼への3ランでこの回一挙4点を奪った。

 先発の大谷は最速164キロの直球などを披露し、3回まで無失点投球。しかし、4回。3番のドミニク・フレッチャー外野手に2点適時打を打たれるなど、走者を背負った状態で降板も。2番手・伊藤大海投手(日本ハム)が一、三塁のピンチを4番のフレッド・サリバン捕手を遊飛に仕留めた。

 するとその裏。無死一、二塁で1次ラウンドは14打数2安打、打率.143と苦しんでいた村上に待望の初適時打となる中越え二塁打。さらに岡本もこの日、5打点目となる右中間への2点二塁打を放ち、点差を5点に広げた。7回には吉田の右翼ソロ、負傷していた源田壮亮内野手(西武)にも右前適時打が飛び出すなど、効果的に加点した。

 7回からは4番手でダルビッシュ有投手(パドレス)が登板。2回1失点も投手陣がイタリア打線を3失点で抑え込んだ。侍ジャパンは世界一に輝いた第1回大会から5大会連続でベスト4進出。場所を米フロリダ州・マイアミに移動し、19日(日本時間20日)から行われる決勝ラウンドを戦う。準決勝では、メキシコとプエルトリコの勝者と対戦が決まっている。

(Full-Count編集部)

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