「僕が打たなくても…」　岡本和真、大活躍の裏に“嫉妬心”「皆さんがえげつないんで」

目の前で村上の安打を確認「心配してないけど、もう大丈夫」と太鼓判

　野球日本代表「侍ジャパン」は16日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝ラウンド 東京プール」のイタリア戦に勝利し、5大会連続の準決勝進出を果たした。勝利を大きく手繰り寄せたのは岡本和真内野手（巨人）が3回に放った左越え3ランだった。5打点と大暴れでヒーローインタビューでは「最高です」を連発。場内を沸かせた。

　1点を先制した直後の3回2死一、二塁。イタリアの左腕・ラソーサの125キロをとらえた。最後は片手一本でフォロースルー。鮮やかに決めた。「今はもう何とかして打線を切らないようにしようと思っています。また継続していきたい」と振り返った。

　侍ジャパンは5回に村上宗隆内野手（ヤクルト）の中越え適時二塁打で1点を追加した。続く、5回無死二、三塁で4番手・ニトリの初球をとらえ、右越えの2点二塁打。1試合5打点をマークした。直前で不振だった村上に大きな当たりが出たことに「（村上は）ネクストから見ていたんですけど、めちゃくちゃいい当たりだった。らしい当たり。もう大丈夫。元々、心配しないですけど、大丈夫じゃないかなと思います。もう嬉しかったですよ。僕ら2人が打っていなかったので……」と1次ラウンドは打率2割だったため、自虐的に笑ったが、村上の活躍にも喜んだ。

　慣れない一塁の守備でも好プレーを見せた。難しいバウンドの一、二塁間のゴロを逆シングルでキャッチし、一塁ベースカバーに入った大谷へ送球。打者をアウトにした。その大谷には、セーフティバントや二刀流と、スケールの違いに驚かされてばかり。他にも好調な選手も多く、1次ラウンドではセ・リーグを代表するスラッガーが主役になれないほどだった。

「自分のやるべきことをやろうと思いました。皆さんがえげつないんでね。正直、僕が打たなくても打ってくれるだろうっていう部分は正直、あります。そういう部分では少し、楽な気持ちで打席に立たせてもらいましたね」

　村上そして、岡本にも明るい打撃の兆しが見えた。セ界を代表する左右の強打者が米国を舞台に大暴れする準備は整った。

（Full-Count編集部）