侍Jを包む“リスペクトの輪” 国同士の友好…在米日本大使館もイタリアに「敬意」
在米日本大使館「野球が真にグローバルなスポーツである証です! Grazie」
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、対戦した国同士の“美しきリスペクト”が大きな話題を呼んでいる。16日に東京ドームで行われた「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝ラウンド 東京プール」の日本-イタリア戦では、在米日本大使館も反応。公式ツイッターに「イタリア代表チームに心から敬意を表します」と綴った。
同大使館は続けて「イタリア代表チームのマイク・ピアザ氏は監督ですが、日本の多くのファンは彼を伝説的な日本人投手であるヒデオ・ノモの捕手として懐かしく思い出しています」と言及。かつての名コンビ引き合いに、日本との縁を強調。「イタリア代表の成功は野球が真にグローバルなスポーツである証です! Grazie」とまとめた。このツイートに在米イタリア大使館もリツイートで反応した。
イタリアは4点を追う5回に大谷翔平投手(エンゼルス)から2点を奪って反撃。その後、侍ジャパンに一気に突き放されて試合は決したが、8回にはドミニク・フレッチャーがソロを放って意地を見せた。試合後にはチームメートである大谷とデビッド・フレッチャーが一緒に写真を撮る場面もあった。
スポーツを成立させる上で欠かせないのが、対戦相手への敬意。ファンも巻き込んで数々の美しい光景が生まれている。1次ラウンドでは、完敗したチェコが侍ジャパンに向かって拍手。清々しいプレーぶりは、SNS中心に大きな話題を呼んだ。死球を当てた佐々木朗希投手(ロッテ)は、お菓子を持参してチェコ選手に謝罪。両者の思いやりが滲み出た。
さらに侍ジャパンの試合でなくても、日本ファンが大勢詰めかけて各国の選手たちを応援。試合終盤には豪州を後押しする声がドーム内に響き渡った。東京ドームで戦った国の関係者たちは口を揃えたように感謝。戦いが終わればノーサイド。スポーツを通じた友好を印象付ける大会となっている。
(Full-Count編集部)