大阪桐蔭、強さの秘密は「徹底の差」 元主将が明かす強打に隠された“こだわり”

大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:小林靖】
大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:小林靖】

2度目の春連覇を目指す大阪桐蔭は初戦で敦賀気比と対戦

「第95回記念選抜高校野球大会」は3月18日に開幕する。史上初となる2度目の春連覇を目指す大阪桐蔭は第3日の第3試合で敦賀気比(福井)と対戦する。近年、甲子園に出場すれば必ず優勝候補に挙がる強さの秘密はどこにあるのか。同校OBで、現在は「ミノルマン」の愛称で技術指導などを行う廣畑実さんが明かしてくれた。

 廣畑さんは2011年に大阪桐蔭で主将を務め、その後は亜大、JR東海とアマ野球界で活躍した。自身の野球人生を振り返ると、やはり高校時代を思い出す。歴代最多甲子園通算64勝を誇る名将・西谷浩一監督のチーム作りや采配は今だからこそ感じる部分もあるという。

「もちろん選手の能力は絶対的に高い。それでも、全国的にみても勝てるチームと勝てないチームはあると思うんです。他との違いをあげろと言われれば、僕は“徹底の差”だと思っています」

 中村剛也(西武)、西岡剛(元阪神など)、平田良介(元中日)、中田翔(巨人)、藤原恭大(ロッテ)、根尾昂(中日)…。これまでプロに進んだ選手を含め「大阪桐蔭=強打」のイメージを持つファンは多い。だが、廣畑さんは「日々の練習では守備、走塁、バントにも打撃と同じ時間をかける。小技や、走塁のリードの仕方などのこだわりは強かった。打てなかった時に『さぁ、こうしよう』という次の一手を常に考えている」と、強さの秘密を明かす。

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