侍でフル回転、ダルビッシュの開幕投手どうなる? パドレス監督「無理もできるが…」

侍ジャパン・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
侍ジャパン・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

16日のイタリア戦では救援登板して2回2安打1失点だった

 野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手(パドレス)は、16日の「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 準々決勝ラウンド 東京プール」イタリア戦で救援登板して2回2安打1失点だった。パドレスでは開幕投手最有力と目されるだけに、ボブ・メルビン監督にとっては不安もあるようだ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じた。

 ダルビッシュはMLB組では唯一、2月の宮崎合宿から参加。そのため実戦に登板することができず、10日の1次ラウンド・韓国戦が“ぶっつけ”での先発となり3回3失点だった。そして16日は救援で2イニングを投げていた。

 記事によれば、メルビン監督は「彼は必要ならば無理をして仕上げることもできるだろうが、こちらに戻ってきてオープン戦で先発できるとしても、我々が不安なくどこまでも無理をさせられるということにはならない。(2イニングのリリーフは)理想的ではなかった」と話したという。ここまで計5イニングしか投げていないため、レギュラーシーズンに向けて先発が投げる状態まで肩ができていないことを懸念している。

 ダルビッシュだけでなく、米国代表のニック・マルティネスも4強入り。ともにオフに大型契約をしており、「これまでで最も期待のかかるシーズンに向けて準備するパドレスにとって、ダルビッシュは特に重要な存在だ」と期待が大きいからこそ不安要素も生まれてしまうようだ。

 パドレスのオープン戦最終戦は、WBC決勝日から1週間弱の3月27日(日本時間28日)で、MLB開幕は30日(同31日)となる。ダルビッシュは16日に登板を27球で終えた後、ブルペンで再び投げ込んだ。侍ジャパンの世界一のために欠かせないダルビッシュ。「現段階では全てが検討対象だ」と話すメルビン監督は、シーズンに向けてどのような判断を下すことになるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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