侍と初対決…イタリア代表の歴史つくった“パ・リーグ戦士” 4人が主力で活躍
過去のパ・リーグには、イタリア代表でも活躍した選手たちも在籍していた
6年ぶりに行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、2度目の8強進出という結果を残したのがイタリア代表だ。準々決勝ではWBC初対戦となる日本代表「侍ジャパン」に3-9で敗れたものの、メジャー経験も豊富な選手が並ぶメンバーは強い印象を残した。イタリアの野球にはなじみがないファンも多いかもしれないが、過去にパ・リーグで活躍した選手の中には、WBCのイタリア代表に選出された経験を持つ選手がいる。今回は4人の選手を紹介したい。
ダン・セラフィニは2004年にロッテに入団。来日1年目は左の中継ぎとして起用され、シーズン途中からは先発も兼任。防御率4.13とやや不安定な面はあったものの、時にはロングリリーフもこなしながら、フル回転の活躍を見せてチームを支えた。
続く2005年は開幕から先発の一角を任されると、その期待に応える活躍を披露。状況に応じて中継ぎ登板も挟みながら安定した投球を続け、規定投球回に到達して防御率2.91を記録。先発陣唯一の左腕として11勝を挙げ、チームの躍進に寄与する働きを見せた。
プレーオフの第2ステージでは初戦で5回2/3を1失点、最終戦で6回1/3を2失点と、いずれも重要な試合で好投。日本シリーズでも3勝0敗で王手をかけた第4戦の先発マウンドを託され、5回1/3を2失点と試合を作り勝利投手に。大事な試合での先発登板が続きながらも重圧を感じさせない投球を見せ、31年ぶりの日本一にも大きく貢献している。
2006年にはオリックスに移籍したが、相次ぐ故障に悩まされて真価を発揮できず。それでも、イタリア代表に選出された2009年の第2回WBCではカナダ代表を相手に先発して勝利に貢献し、2013年の第3回大会にもイタリア代表で出場。ベテランの域に差し掛かってからも現役を続け、経験豊富な左腕として息の長い活躍を見せた。