侍と初対決…イタリア代表の歴史つくった“パ・リーグ戦士” 4人が主力で活躍

瞬間的な大爆発で記憶に残るパスクチ、スウィーニーはVに貢献

 ヴァル・パスクチは2005年にロッテに入団。同年は先発として活躍したセラフィニに加え、ベニー・アグバヤニ、マット・フランコ、イ・スンヨプが1軍で活躍。「第5の助っ人」だったパスクチ氏の出番は限定的だったが、26-0という歴史的大勝を飾った3月27日の楽天戦ではスタメン出場し、満塁本塁打を含む4安打2本塁打7打点と大暴れを見せた。

 来日1年目はわずか33試合で8本塁打、20打点を記録。打率.284、出塁率.392、長打率.549、OPS.941と、出場した試合では素晴らしい打撃成績を残してみせた。2006年の開幕前には第1回WBCのイタリア代表としてもプレーし、イ・スンヨプが巨人に移籍したこの年は本格的なブレークが期待されていた。

 同年は13本塁打、打率.222と安定感を欠いたが、OPSは.800と優秀といえる水準であり、特に8月には驚異的な打棒を見せた。この年限りで退団となったが、2005年の好成績と随所で見せた大活躍によって、当時を知るマリーンズファンに強いインパクトを残した。2009年の第2回WBCにもイタリア代表として出場し、2011年には実に7年ぶりとなるMLBでの試合出場も果たしている。

 ブライアン・スウィーニーは2007年に日本ハムに入団。同年は主に先発として21試合に登板し、6勝を挙げて防御率3.70と一定の投球を披露。クライマックスシリーズでは先発、日本シリーズではリリーフと、ポストシーズンでも複数の役割をこなし、投手力をいかしてリーグ連覇を果たしたチームの一員として活躍した。

 2年目の2008年には、規定投球回に到達して防御率3.48と安定感を示した。エースのダルビッシュ有に次ぐ12勝を記録。先発陣の軸の一人として、Aクラス入りにも大きく貢献した。3年目の2009年はさらなる活躍が期待されたが、21試合に登板して5勝8敗、防御率5.32と成績を落とし、日本シリーズでも登板機会はなかった。翌年はマリナーズで24試合に登板し、防御率3.16と活躍している。

 その後、イタリア代表として2013年のWBCに出場し、中継ぎとしてチームの全5試合中4試合に登板とフル回転。頼れるベテランとしてブルペンを支え、史上初の1次ラウンド突破に貢献した。

独立リーグからやってきたマエストリ、4大会連続で代表に

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