“広陵のボンズ”は「尊敬できる」 差を痛感…敵の2年生スラッガーも脱帽の存在感

広陵・真鍋慧【写真:小林靖】
広陵・真鍋慧【写真:小林靖】

広陵・真鍋は単打2本、二塁打の3安打で勝利に貢献

 阪神甲子園球場で行われている「第95回記念選抜高校野球大会」は20日、大会第3日の3試合が行われ、第2試合では広陵(広島)が二松学舎大付(東京)に5-0で完勝した。大会注目のスラッガー、“広陵のボンズ”こと高校通算51本塁打の真鍋慧内野手(3年)は一発こそなかったが、4打数3安打1打点の活躍で勝利に貢献。つなぐ意識が見えた打棒に、二松学舎大付の市原勝人監督、2年生スラッガーの片井海斗内野手も脱帽だった。

「3番・一塁」で出場した真鍋は四球の後の第2打席で左中間に安打を放ち、5回には左前適時打で貴重な2点目をもたらした。7回の第4打席では右翼線二塁打と広角に安打を打ち分けた。

 二松学舎大付の市原監督は脱帽だった。「最初のタイムリーもそうですし、やっぱり上級生の中心選手なんだなあって。うちの片井は最後、ホームランを狙ってましたから。つなぐんじゃなくてね。そういったところで(真鍋は)上級生の野球をしているでしょう。1学年お兄さんですね」。

 指揮官が比較したのは、やはり「3番・一塁」で出場した自チームの片井。昨年夏の甲子園では1年生ながら4番を任され、本塁打を放ったスラッガーだ。この日は4打数1安打1三振。「片井くんはまだおこちゃまでした。夏にはお兄ちゃんになってくれると思います」。この試合が糧になると期待した。

 片井自身も真鍋の存在感に圧倒されたようだ。「ボールを振らずに、甘いところはしっかり振ってくる。ライト前で二塁まで走ったり逆方向へ打ったり、つなぐ意識もすごいあって尊敬できるバッターだと思いました」。つなぐ意識を持った長距離砲。真鍋を中心にした広陵打線は相手には脅威だろう。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY