大谷翔平、WBC制覇も「通過点」 世界一の選手へ「達成されたとは言えない」

胴上げ投手となった侍ジャパン・大谷翔平【写真:ロイター】
胴上げ投手となった侍ジャパン・大谷翔平【写真:ロイター】

WBC制覇は「間違いなくベストな瞬間」

 野球日本代表「侍ジャパン」は、21日(日本時間22日)、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝・米国戦に3-2で勝利し、3大会ぶりの世界一に輝いた。大谷翔平投手(エンゼルス)は守護神を務め胴上げ投手に。大会MVPにも選出された。試合後の会見で世界一の選手について問われると「きょう勝ったからと言って達成されたとは言えない。通過点としてそこに向かっていきたい」と語った。

 悲願を達成しても、二刀流の視線はもう未来を向いている。3大会ぶりに世界一に輝き「間違いなくベストな瞬間」と強調。最後のアウトは、エンゼルスの同僚トラウトとの“史上最高の対決”で奪ったことに「(肩を)作っている段階で来るんじゃないかなと思っていた。2死走者なしでくればいいなと思っていた」「ある程度のプランは立てていきました。あとは打者と投手の間合いで球種を決めて投げました」と振り返った。

 前回大会王者・米国との決勝戦では、試合前に円陣で声出し。スター軍団の米国相手に「憧れるのを辞めましょう。今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう。さあいこう!」と気合を注入した。

 MVPだけでなく、投手と指名打者の2部門でベストナインも受賞。早くも「大谷のためのWBC」との声が上がっているが、世界の二刀流に満足はなし。「もっともっといい選手になれるように頑張っていきたい」と言い切った。

(Full-Count編集部)

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