世界の“大谷さん”から侍戦士が学んだこと ダルビッシュですら刺激を受けた濃密な3週間

胴上げ投手となった大谷翔平(右から2番目)と侍ジャパンナイン【写真:Getty Images】
胴上げ投手となった大谷翔平(右から2番目)と侍ジャパンナイン【写真:Getty Images】

二刀流との3週間に侍ジャパン選手は何を感じたか

 野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)から侍戦士は何を得たのか――。21日(日本時間22日)の米国との決勝ではトラウト斬りで歓喜をもたらし、フリー打撃をすれば、異次元の飛ばしっぷりに誰もが酔いしれる。7日のオリックスとの強化試合(京セラドーム)で豪快すぎる2本の3ランを目撃した山川穂高(西武)は「マジで野球辞めたいです。ちょっと同じ競技をやってると思えない」と自信喪失気味に吐露したこともあった。名実ともに世界最高選手の1人となった“大谷さん”との3週間。寝食を共にする中で、代表選手たちは何を感じていたのか。

 元々、NPB時代の大谷をチームメートとして知っていた代表選手は近藤健介(ソフトバンク)のみ。米国の地で暴れ回る二刀流は、「憧れ」や「テレビの中の人」という印象が強かったはずだ。投打で溢れる才能は真似できるものではない。伊藤大海(日本ハム)は球団の先輩に当たる大谷とダルビッシュ有(パドレス)から精神面での“気付き”があったようだ。

「マインドというか気持ちの部分で長けていると近くで感じた。なろうと思って、なるものではなくて。必然的に経験が雰囲気として出してくるのだと思う。そういう姿に僕もなっていけるようにしたい」

 2年連続沢村賞の山本由伸(オリックス)はどうか。決戦の地・マイアミでは“インドア派”の大谷らと和食レストランへ。米国-ベネズエラの準々決勝を見ながらの野球談義。WBC閉幕後、山本は「大谷さんに限らず、チームメートから学ぶことは多かったです」とした上で、大谷については「本当にプロフェッショナルな方」と短い言葉で表現した。

率先してチームを鼓舞、ダルビッシュ「ロッカールームでも他の選手とコミュニケーション」

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