大谷翔平は「野球をやるために生まれてきた」 牧原大が真後ろで見た“世紀の対決”
「アニメでも、漫画でも、あり得ないような感じだった」
ソフトバンクの牧原大成内野手、甲斐拓也捕手、周東佑京内野手が25日、侍ジャパンの活動を終え、広島とのオープン戦が行われる本拠地PayPayドームを訪れた。世界一に輝いたWBCでの激闘を終え、牧原大は「今までの人生で一番でかい経験をしたなっていうのが感想です。行ってよかったと思います」と振り返った。
鈴木誠也外野手の辞退に伴い、侍ジャパンに追加招集された牧原大。アメリカとの決勝では1点リードの9回、吉田正尚外野手に代わって守備固めで起用され、中堅に入っていた。大谷翔平投手がマイク・トラウト外野手を空振り三振に切り、世界一が決まった瞬間、牧原大はその真後ろで世紀の対決を見届けていた。
あの瞬間を牧原大は「優勝した瞬間と、大谷選手とトラウト選手の世界最高峰の勝負というものを後ろから見られたというのは幸せでした。正直、飛んでくるっていう雰囲気は感じなかった。それだけ大谷選手の気持ちが入っていたんで、極端な話、三振かホームランで勝負が終わってくれ、と思っていました」と明かす。
エンゼルスでチームメートでもある大谷とトラウトの対決による劇的な決着。牧原大にとっても「彼自身が野球をやるためだけに生まれてきたんだなって思いましたね。アニメでも、漫画でも、あり得ないような感じだったんで、こういうことって実際にあるんだなって思いました」と、驚きを隠せなかったようだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)