メジャー評価“爆上げ”も…今永のリアルな自己評価「通用した瞬間があったと思えない」
3試合で防御率3.00、米国との決勝戦では先発を任され勝利投手に
日本代表「侍ジャパン」の一員として、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝に貢献したDeNAの今永昇太投手が26日、ベルーナドームで行われた西武とのオープン戦を前にチームへ合流した。WBCでは3試合に登板し1勝0敗、通算6イニング2失点で防御率3.00。自己最速の154キロを連発した。一昨年のオフから将来的なメジャー移籍の意思を明かしており、アピールに成功した格好だ。
今月21日(日本時間22日)に、米フロリダ州マイアミで行われた米国との決勝戦では先発を任され、今大会最多の5本塁打を放ったトレイ・ターナー内野手(フィリーズ)に一発を浴びたものの、2回1失点で勝利投手となった。(投球数が制限されるWBCのルールでは、先発して勝利投手となるのに5回以上を投げる必要はない)
侍ジャパンのチームメートには、メジャーリーグ使用球と同じ仕様のWBC球に戸惑い、力を発揮できない投手もいた中で、今永の場合は自己最速タイの154キロを連発するなどスピードは日本でのシーズン以上で、ボールへの適応度の高さをうかがわせた。
「2019年のオフから球速を意識するようになり、ずっと取り組んできたことがようやく本当に理解できて、自分の動作やトレーニングにつながってきた感じです」と手応えを口にしつつ、「僕はWBCのボールの方が、日本の球より少し軽く感じました。だから、少し重く感じる日本のボールで同じことができるかと言うと、少し違うかなと思います」とも語る。