ダル上回る山本由伸の“抜群安定感” 侍ジャパンの4本柱がパ・リーグで残す衝撃成績
佐々木朗希は2022年に完全試合、山本由伸は2年連続で投手4冠
○佐々木朗希(ロッテ)
2019年のドラフト1位でロッテに入団。プロ1年目の2020年は身体作りに専念し、翌2021年5月に1軍初登板を果たす。同年のクライマックスシリーズではファーストステージ第1戦の先発に抜擢され、6回10奪三振1失点(自責点0)という快投を見せた。
プロ3年目の2022年は開幕からローテの一角を務め、4月10日のオリックス戦では、NPB史上16人目、28年ぶりの完全試合を達成。NPB新記録の13者連続奪三振、NPBタイ記録の1試合19奪三振という2つの大記録も成し遂げた。さらに、完全試合の次回登板となった4月17日の日本ハム戦でも、8回までパーフェクトに抑えたまま降板という驚異的な投球を披露。17イニング連続無安打、52者連続凡退という圧倒的な記録を樹立した。
○山本由伸(オリックス)
2016年のドラフト4位でオリックスに入団。高卒2年目にしてリリーフで成功を収めたが、2019年からは再び先発に転向。同年は防御率1.95と安定感抜群の投球を見せ、自身初タイトルとなる最優秀防御率に輝いた。4年目の2020年には、自身初の最多奪三振を受賞。そして、2021年には18勝、防御率1.39で、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手4冠を受賞。チームをリーグ優勝に導き、沢村賞とリーグMVPの栄誉にも輝いた。
続く2022年は、6月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成。2年続けて防御率1点台と200奪三振を記録し、前年に続いて投手4冠に輝いた。沢村賞とリーグMVPも2年連続で受賞し、絶対的エースとしてリーグ連覇の立役者となった。2022年終了時点での通算防御率は1.95。ダルビッシュを上回る数字を残している。
球界に新風を巻き起こした「二刀流」、日米通算188勝の大投手、現在のパ・リーグを代表する絶対的エース、そして無限の可能性を秘めた令和の怪物。まばゆいばかりの輝きを放つ、パ・リーグが輩出した「4本柱」の投球に、今後も注目だ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)