侍の20歳右腕は「破壊的な変化球」　権威ある米専門誌「地球上最高の打者を追い詰めた」

高橋宏斗の前にトラウト、ゴールドシュミット、シュワーバーが凡退

　日本代表「侍ジャパン」のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）優勝に貢献した高橋宏斗投手（中日）の米国での評価がうなぎ上りだ。権威ある専門メディア「ベースボール・アメリカ」が、21日（日本時間22日）に行われた米国との決勝での好投を「地球上最高の打者を追い詰めた」と紹介している。

　記事は「メキシコとの準決勝でのロウキ・ササキとヨシノブ・ヤマモトの見事なピッチングから一夜明けて、もう一人の若い日本人投手が世界の舞台で周囲をうならせた」と高橋宏を紹介。決勝での投球を「20歳右腕ヒロト・タカハシが1イニングを投げ、2人の元MVPから三振を奪った」と伝えた。

　3-1と日本がリードした5回に登板した高橋宏は、走者は許したもののマイク・トラウト外野手（エンゼルス）からスプリットで空振り三振、ポール・ゴールドシュミット内野手（カージナルス）からはフォーシームの直球で見逃し三振を奪っている。さらにカイル・シュワーバー外野手を中飛に打ち取り、1回無失点で終えた。

　この快投で、米国球界に名前が知れ渡ったのだという。記事は「たった1イニングだったが、タカハシはスカウト陣の間でかなり話題になり、その登板後には“えぐい”という言葉が飛び交った。まだ20歳なのでタカハシの米球界入りはまだ何年も先だろうが、見事なピッチングで球界の多くの人々に自己紹介できたことは間違いない」とした。

　さらに「90マイル中盤から後半の直球に、破壊的な変化をする80マイル後半のスプリットで、タカハシはこの地球上最高の打者たちさえも追いつめることができることを証明した」とその技術を高く評価している。

（Full-Count編集部）