国家試験より京大卒業の方が「難しい」 寮で合格確認…152キロ右腕の次なる試練

病院での実習でリーグ戦に参加できず…“二刀流”の日々の生活リズムは?

 大学時代から理学療法士の単位取得のために、時間を費やしてきた。大学4年時には2度、病院での実習があり「6週間と8週間でした。練習はなかなかできなかったです。朝起きて、夕方に帰ってきて、練習して、寝て……みたいな」と当時の生活リズムを明かす。リーグ戦と実習の日程がかぶり「試合にもいけなかったです」と語るなど、両立の日々は簡単ではなかった。

 資格取得者の中には「病院のリハビリとか、トレーナーさんとか、そういう働きをする人が多いです」という。取得を志した経緯について「野球をする上でその資格が役立つと思った。その職業に憧れというよりは、自分の知識としてそういう勉強がしたいと思いました」と、野球のためであることを強調した。身につけた知識を、ここからはプレーに生かしていく。

「もちろんプロに入ったからには活躍することだけを考えているので、まずは支配下を目指していきたいです」。194センチの長身で、最速は152キロを誇る。背番号「164」を、今は2桁に変えることが先決。今後の勉強の継続には「特にはすることはない」と解放されたようで「トレーナーさんに教えてもらいながら、より野球に役立つように実戦したい」と誓った。

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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