WBC終えても“侍戦士”に大注目のパ チームを離れた監督、骨折した名手…影響は?

パーソル パ・リーグ開幕記者会見の様子【写真提供:パシフィックリーグマーケティング株式会社】
パーソル パ・リーグ開幕記者会見の様子【写真提供:パシフィックリーグマーケティング株式会社】

新庄監督、新球場に「芝がちょっと長い」開幕戦までに調整へ

 また、新庄監督は会見中、今月14、15日にエスコンフィールド北海道で試合を行った西武の松井稼頭央監督に「松井監督、何か直してほしい部分とか、ありました?」と話しかけた。松井監督は「球場に入った途端、アメリカにいるような雰囲気でした。ビジター側にもウエート場があって、ビジターチームにとってもやりやすい環境。日本にもこのようなスタジアムができたのかと、ただ驚くばかりでした」と称賛したが、新庄監督は「芝がちょっと長いので、今、しっかり調整しています」と明かした。芝の長さは打球の速度などに影響を与えるが、果たして、どんな野球が展開されるのだろうか。

 WBCで侍ジャパンの投手コーチを務めたロッテ吉井理人監督は「WBCで野球の楽しさを多くの皆さんに知ってもらえたと思うので、この思いをしぼませないように、楽しい野球ができるように、力強い一歩を踏み出したい」と決意表明した。就任1年目にも関わらず、2月の春季キャンプ中盤からオープン戦期間終盤までチームを離れざるをえなかったハンデを、いかに克服していくか注目が集まる。

 世界一の座についた“侍戦士”のうち、パ・リーグの選手の内訳は、オリックスとソフトバンクが4人ずつ、西武が2人、楽天、ロッテ、日本ハムは1人だった。選手によってはWBCでの出場機会、疲労度は異なる。その中でも、大会中に右手小指を骨折した西武・源田壮亮内野手のレギュラーシーズンに与える影響は、最も心配されるところだ。

 21歳のロッテ・佐々木朗希投手をはじめ、世界を相手にした経験が今季、格段の成長につながると期待される選手もいる。レギュラーシーズンが開幕してもしばらくは、侍たちから目が離せそうにない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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