甲子園で物議醸した“ペッパーミル”の是非 アマ指導者の本音「四球と失策、何が違う?」

「実際にプレーしている子どもたちの方が理解している」

 甲子園を含めたアマチュア野球関係者の取材を通じ、今回の騒動については「実際にプレーしている子どもたちの方が理解している。過剰反応しているのは大人だけ」と、いう意見が大半だった。問題提起した監督、声明を発表した高野連、ペッパーミルを披露した選手――。登場人物全員が賛同と批判を浴びた。一体、誰が正解だったのだろうか。

 最後に、今回の甲子園に出場している選手の声も届けたい。

「なるべく表情、行動に出すなと言われました。アルプスにいるチームメート、応援してくれている家族にガッツポーズがしたかった。もちろん、ヒットを打った時だけですよ」

 もう少しだけ、柔軟な考えを持ち、子どもたちのプレーを見守ることも必要ではないだろうか。

○著者プロフィール
橋本健吾(はしもと・けんご)
1984年6月、兵庫県生まれ。報徳学園時代は「2番・左翼」として2002年に選抜優勝を経験。立命大では準硬式野球部に入り主将。4年時には日本代表に選出される。製薬会社を経て報知新聞社に入社しアマ野球、オリックス、阪神を担当。2018年からFull-Countに所属。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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