大谷翔平から「電話があった」 WBC守護神までの舞台裏、エ軍GM「最初に応援する」
大谷は電話で直談判、ミナシアンGM「あの回にあの打線と対戦を希望していた」
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは28日(日本時間29日)、野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手が第5回ワールド・ベースボール・クラシックの決勝・米国戦でクローザーを務めるまでの舞台裏を打ち明けた。21日(同22日)の決勝戦までに大谷から電話で直談判があったと明かした上で、「ショウヘイの目標を実現するため」と後押ししたという。
侍ジャパンでの二刀流の起用法について、エンゼルスは「先発投手+指名打者」で起用させる方針だった。ただ、侍ジャパンが勝ち進む中で、大谷からの電話が鳴ったという。
「ショウヘイから電話があって、話し合いをした。Face Timeでの通話だった。私は『あなたのことをみんなと同じように信頼している。もし、それがやりたいことで問題なさそうであれば、後押しする。あなたの目標を実現するために、応援する最初の人になる』と伝えた。悩むことではなかった」
電話の中で、大谷から米国撃破、そして世界一への強い思いも感じたという。
「ショウヘイは、あの回にあの打線と対戦を希望していたし、優勝することを希望していた。そして、実現させた。選手には寿命がある。だから、経験したいことを経験する権利があることは重要なことだ」
大谷やトラウトだけでなく、エンゼルスからはサンドバル、レンヒーフォら多くの所属選手がWBCに参加した。ミナシアンGMは「ここには、あの舞台に立ちたいと思っている選手がたくさんいる。サンドバルがあの舞台を経験して、デトマーズはテレビで観戦した。他にも、夜更かしをしてWBCを見ていた選手もいる。誰もがあの舞台でプレーしたいと思うはずだ」と語った。
大谷vsトラウトの対決は、ミナシアンGMも感慨深かったようだ。「球界にとっても素晴らしいことだった。10打席見たかった。もっとワクワクしただろう。チームに所属する選手が素晴らしい活躍をしたので、誇りに思っている」と何度も大きくうなづいていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)