速すぎて違反なら…遅すぎる「ヤケクソ」投法 思わず吹き出す“カクカク”が「皮肉」
コルテスはクイックピッチを宣告された後“幻惑投法”で時間をかけた
ヤンキースのネスター・コルテス投手が、ヤケクソのような“幻惑投法”を繰り出して話題を呼んでいる。クイックピッチを宣告された直後、今度は右足を上げたままカクカクカクカク……。本人も打者も笑ってしまった投球は「最も策略をこらした投手」「彼はマジシャンだ」と注目されている。
28日(日本時間29日)のナショナルズとのオープン戦に先発したコルテスは、3回2死でジェイマー・キャンデラリオを迎えた。3球目はクイックピッチ違反を宣告されて自動でボールに。すると4球目、かつて対戦した大谷翔平投手が思わず笑った得意のカクカク投法を繰り出した。たっぷりと時間を使った結果はファウルとなった。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が「コルテスが球審にクイックピッチを宣告された。そして、次の投球はヤケクソみたいだった。ゆっくり時間をかけて投球した」と映像を公開すると「2球目は球審に『こっちの方がいいか?』と言っているようだった。とても面白い」「ネスターはえげつない」「皮肉で過剰な法令遵守」「ルールと審判を試している」「ピッチクロックは野球にとっていいことだが、このような投球も野球を面白くする」など様々な意見が飛んだ。