WBC優勝に込められた栗山監督のメッセージ 五十嵐亮太氏が分析する2つの軸

ダルビッシュは惜しげもなく後輩たちにアドバイス

 まず、ダルビッシュが担っていたのが「未来へ繋ぐ」役割だ。

 ダルビッシュは所属するパドレスのスプリングトレーニングを早めに切り上げて帰国し、2月17日の宮崎キャンプ初日から侍ジャパンに参加。自ら積極的にコミュニケーションを図り、投球術など惜しげもなくアドバイスする姿がおなじみのものとなった。また、気後れしてチームに馴染めずにいた宇田川優希投手を囲む食事会“宇田川会”を開催。日系のラーズ・ヌートバー選手を“たっちゃん”Tシャツで迎えるなど、愛あるイジりも交えながらチームの一体感を強めていった。

「ダルビッシュ投手の行動が報じられたり、選手のSNSで伝わったり、結果的に強いメッセージとして見る側に伝わったんじゃないかと思います。勝利を目指す中でも野球を楽しむことを忘れないとか、自分の経験を後輩たちに伝えるとか、彼のようにちゃんと結果を残した人が放つ言葉は、さらに意味合いが深くなる。

 また、何かあった時にすぐ、ダルビッシュ投手が手を差し伸べる感じも良かったですね。自分のコンディション調整や練習もある中で、チームの雰囲気を考えたり、他の選手にアドバイスをしたり、色々なことをやるのは本当に大変だったと思います。なかなかできることではないけれど、きっと彼自身も苦労してきた部分があるから、その経験をいい形で後輩たちのために生かすことができた。日本の良さも海外の良さも知っているからこそ、いい形が取れたのではないかと思います」

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