平均155キロ…開幕射止めた20歳剛腕、打率4割超の楽天助っ人 各球団のブレーク候補

オリックス・山下舜平大【写真:荒川祐史】
オリックス・山下舜平大【写真:荒川祐史】

オリ山下はOP戦での直球平均球速が、リーグトップの154.5キロだった

 3月30日の日本ハム対楽天を皮切りに、いよいよスタートする2023年のプロ野球。順位や個人タイトル争いの行方はもちろんだが、新戦力や昨季まで目立たなかった選手の躍進が見られるのも楽しみのひとつだろう。今回は、オープン戦や昨季の成績を踏まえ、今季のブレークが期待される選手を各球団から1人ずつ紹介。新人や新助っ人は対象外とし、2年目以降の選手からの選出した。

 昨季のチャンピオンであるオリックスは、高卒3年目右腕の山下舜平大投手に注目したい。武器は球威抜群のストレート。オープン戦でのストレートの平均球速154.5キロは、パ全投手の中でトップ。奪空振り率も12球団平均の7.9%を大幅に上回っている。17日の広島とのオープン戦では4回2/3を投げ、10奪三振をマーク。31日の西武との開幕戦で先発することも決定。20歳はシーズンを通してどのような成績を残すのか。

 ソフトバンクの野村勇内野手はチームメートからもブレーク候補として名前が挙がる有望株。内外野を守れる守備力や10盗塁をマークした走力でもルーキーイヤーから高い評価を得たが、最も注目すべきは長打力だ。昨季は203打席で球団の新人最多タイとなる10本塁打を記録。1本塁打に要する打席数は20.3で、1年目にしてリーグ上位クラスのハイペースでアーチを描いていた。この春はコンディション不良のため出遅れているが、チーム内の競争を勝ち抜いて打席数を伸ばせ大活躍も期待できる。

 即戦力左腕との期待を受けて臨むも、1勝10敗と悔しい1年目を過ごした西武の隅田知一郎投手。とはいえ、81回2/3を投げて防御率3.75は一定の評価に値する。14試合の先発登板で記録した奪三振率8.00は、パ・リーグで10試合以上先発した37投手の中では6位だった。これを支えるのがチェンジアップで、昨季の奪空振り率はリーグ2位だった。オープン戦も計9イニングで3失点と結果を残しており、シーズンでは一線級の活躍が期待される。

楽天ギッテンスはOP戦で打率.407、2本塁打をマークした

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