平均155キロ…開幕射止めた20歳剛腕、打率4割超の楽天助っ人 各球団のブレーク候補

日本ハム・万波中正【写真:荒川祐史】
日本ハム・万波中正【写真:荒川祐史】

楽天ギッテンスはOP戦で打率.407、2本塁打をマークした

 中軸を担うべく来日した昨季は怪我に泣き、21試合出場に終わった楽天のクリス・ギッテンス内野手。変化球の対応に苦しみ、本塁打ゼロと振るわなかった。しかし、今季のオープン戦では変化球に対するコンタクト率が73.7%まで上昇。三振も昨季と比べて少なくなっている。オープン戦の成績は打率.407、2本塁打。3月18日の中日戦で柳裕也投手のスライダーをバックスクリーン左にたたき込んだ一発などは打棒爆発を予感させる。新加入のマイケル・フランコ内野手とともに、打線をけん引したい。

 ロッテの高卒3年目右腕・中森俊介投手は、昨季2軍戦で防御率0.90の好成績。安定した投球を支えた要因のひとつが、ゴロ打球の多さだ。中森のストレートは小さく変化する「真っスラ」の性質を持っており、長打のリスクが低いゴロを打たせることができる。昨季はゴロ割合72.7%と、イースタン・リーグ平均値の44.5%を大きく上回る数字をマーク。吉井監督も「非常識なストレート」と評する。春のオープン戦でも、4登板で無失点と奮闘。今季は1軍打者を相手に、堂々としたピッチングを見せてくれるだろう。

 日本ハムの万波中正外野手は昨季、1軍で100試合に出場。抜群の身体能力を生かした走塁と守備でチームに貢献した。打撃では14本塁打をマークしたが、打率.203と確実性には難があった。この春のオープン戦では全体的なスイング率を下げ、待球傾向のスタイルに変化。ボール球に手を出すケースは大幅に少なくなり、徐々に打撃の精度が上がっていることが分かる。以前から高く評価されてきたポテンシャルが、今季はいよいよ開花の時を迎えそうだ。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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