トラウト嘆き「2度目の対戦があれば…」 侍の“小刻み継投”に脱帽「手強かった」
デローサ監督「この打線が2点で抑えられるなんて思ってもいなかった」
野球日本代表「侍ジャパン」は第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一を成し遂げた。決勝では米国代表を3-2で破ったが、米国の権威あるスポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、日本の投手力に注目した。
「日本代表は56得点に対して失点は18。打者たちは三振より四球を多く選んだ(58三振に対し64四球)一方で、投手陣は80三振を奪い、与えた四球は11のみだった」と“無双”ぶりを称え「日本の最高の投手らが侍ジャパン入りを巡って争った。アメリカは昨季のサイ・ヤング賞で1票でも入った米国生まれ投手14人のうち、1人もWBCで投げさせることができなかった」と嘆いた。
栗山英樹監督の采配も世界一の要因の1つ。「それぞれの投手が違うものをもたらした。球速、腕の振りの角度、リズムそして体の動きが様々だった。アメリカ代表の打者が対戦相手の球種を把握したころには、別の投手がすでに投げていて、打者はまたその投手の分析を一から始めなければならなかった」と次々に投手陣を送り出したことを挙げた。
米国代表の主将を務めたトラウトも「日本代表は最初からプランがあったと思う。我々に同じ投手を2度見せる気はなかった。日本投手陣はエグい球を投げてきた。もし2度目の対戦があれば、よりいい結果を出せていただろう。だが彼らはマウンドに上がり立ち向かってきて、思うところに球を投げてきて、手強かった」と話し、デローサ監督も「この打線が2点で抑えられるなんて思ってもいなかった」と述べたほどだ。超強力打線を封じての世界一という快挙もまた、日本を熱狂に包んだ。
(Full-Count編集部)