日本は「球威も制球力も一段上」 韓国エース候補がWBCで見た違い「限界を感じた」
日本戦先発も噂されたク・チャンモ「WBC後は自信をなくしていた」
韓国プロ野球も1日開幕した。3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では代表チームが3大会連続の1次ラウンド敗退に終わり、韓国野球委員会(KBO)が謝罪する事態となった。ただ各選手は経験を前向きに消化しているようだ。エース候補と目されたク・チャンモ投手(NC)は「日本や米国の投手の制球力や球威が一段階上だと感じた」と、上位国との差を受け止めている。
韓国メディア「ニューシス」が報じている。開幕前に、各球団の監督や首脳陣が集まった「メディアデー」での発言だ。ク・チャンモは日本戦の先発もあると噂された左腕だ。昨季は所属のNCダイノスで11勝5敗、防御率2.10の好成績を残したが、今回のWBCでは2試合に投げ防御率13.50に終わっていた。
「良い姿をお見せできず、(代表の)イ・ガンチョル監督にも本当に申し訳ない。私のせいで何かみんな、ねじれた感じだった。本当に残念だ」と口にしたあと、大会での学びとして「試合を見ながら、日本や米国の投手たちの制球力や球威が一段階上だと感じた」と続けた。
さらに「他の国の良い選手を見て、今の自分の限界も感じた。今よりもっと頑張らなければならないという気がした」と、現在の力を悟ったことで、よりうまくなりたいという気持ちが芽生えたようだ。
帰国後はNCに戻り、オープン戦2試合に登板。「WBCのあとは自身をなくしていた」と言うが、ここにきて気持ちを切り替えているようだ。プロ9年目の26歳は、これまで規定投球回に達したことがない。「ここまで健康に準備できているだけに、規定イニングを満たせば他の記録はついてくるだろう」と話している。
(Full-Count編集部)