広島市民から「連絡入るよ」…求めるプロの品格 寮の“乱れ”一掃したドラ1の行動

広島・森下暢仁投手【写真:荒川祐史】
広島・森下暢仁投手【写真:荒川祐史】

大瀬良や森下も「注意することが本当にない」

「以前、栗林に色紙にサインを頼んだら『一言書くんですか』って聞いてきたから『書いてくれ』って言ったら『謙虚』って書いた。何か考え方がいいなって、その時から思いましたよ」と道原氏。栗林だけではなく「大瀬良(大地投手)や森下(暢仁投手)とかも時間はきっちり守るし、注意することが本当にない。そういう選手は1軍で結果を残す感じはありますよね」。こうした好例があるから、入寮した新人に対して道原氏はまずこう伝えるそうだ。

「広島市民は全員、あなたたちの名前も顔も知っているよ。もしも門限を破ってちょろちょろしていたら、すぐ連絡が入るよって言っているんですよ。それくらい言動、行動はちゃんとしないと駄目だよってね。実際、そうなったらマイナスイメージですからね。挨拶、返事はちゃんとしろよ、横着な人間だなって思われたら損するよってね」

 その上で「荷物はここ(大野寮)にいっぱい置いてもしょうがないよ。とにかく1軍の大州寮に行くようにしてくれ。ここに長くおってもしょうがないよ、厳しいばっかりよって言っているんです」。1日も早く巣立ってほしい。それは2軍寮長としての偽らざる本音だ。

【写真】栗林良吏が寮の“乱れ”一掃 廿日市市にあるカープの大野寮

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