韓国に渡った“元助っ人”が大ピンチ 開幕投手が自主降板…解雇もある厳しい現実

元西武のバーチ・スミス【写真:荒川祐史】
元西武のバーチ・スミス【写真:荒川祐史】

西武でプレーしたスミスはハンファで開幕投手を務めたものの“自主降板”

 今季から韓国プロ野球に働き場所を移した“元助っ人”がご難続きだ。昨季は西武でプレーし、今季からハンファに移籍したバーチ・スミス投手は1日の開幕戦に先発登板。ローテの中心にという期待大の起用だったが、3回に肩の痛みを訴え自ら降板。今後が不安視される結果となった。

「OSEN」などの韓国メディアが報じている。スミスは150キロを優に超える直球を武器にし、オープン戦では1試合登板に終わったものの開幕投手に抜てきされた。ただこの試合は2回2/3を投げ2失点。さらに3回途中に肩の痛みを訴え降板した。翌2日になって1軍登録を抹消されている。

 スミスは3日にもMRIなどの精密検査を受ける予定だが、ハンファのカルロス・スベロ監督は「自ら降板を要請したのだから、良くはないだろう」とスミスの肩の状態に懸念を表明している。韓国では各球団の外国人枠が3人に限られていることもあり、完調ではない選手はシーズン中に入れ替えられてしまうことも多い。今後の動きに注目が集まる。

 昨季まで千葉ロッテでプレーしたエンニー・ロメロ投手も、今季はSSGに入団したものの沖縄キャンプで肩の痛みを訴えて以降、実戦で投げられていない。1日の開幕戦前に、監督が新助っ人との交代を示唆するなど、1球も投げずに解雇という可能性もある厳しい立場に立たされている。

 日韓の助っ人の行き来は、一時に比べれば減少しているものの、昨季打率.342、28本塁打、109打点のホセ・ピレラ外野手(サムスン、元広島)や、3年連続2桁勝利のデビッド・ブキャナン投手(サムスン、元ヤクルト)などの成功例も多い。実力は高く評価されている2選手は、今後どんな道を歩むのか。

(Full-Count編集部)

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