前田健太の復帰登板に絶賛の“嵐” 指揮官は「2020年のよう」、相棒は「素晴らしかった」
指揮官はサイ・ヤング賞投票2位だった2020年を思い起こしたと評した
■マーリンズ 1ー0 ツインズ(日本時間5日・マイアミ)
ツインズの前田健太投手は4日(日本時間5日)、敵地で行われたマーリンズ戦に右肘手術から約1年7か月ぶりに復帰。79球を投げ、5回0/3を3安打9奪三振1失点で降板した。援護に恵まれず591日ぶり登板は黒星となったが、ロッコ・バルデッリ監督やマスクを被ったクリスチャン・バスケス捕手は絶賛。指揮官は「2020年にサイ・ヤング賞2位に輝いた時のようなケンタだった」と称えた。
白星は得られなかったが、591日ぶりのメジャーマウンドで記した復活への第一歩。バルデッリ監督も手放しで右腕を褒めた。「多くの空振りを奪ったと思うし、四球も出さなかった。理想的な投球だ。2020年にサイ・ヤング賞2位になった時のようなケンタだった」と語った。2020年、ツインズ1年目の前田は11登板で6勝1敗、防御率2.70をマーク。サイ・ヤング賞投票で2位に入った。指揮官はさらに「ここからどんどん良くなる。ケンタの状態に問題はない。彼は次回も登板できると確証を持っている」と続け、今後の躍進に期待した。
マスクを被ったバスケスも絶賛。「素晴らしかった。たくさんの空振りを奪った。スライダーにキレがあった」とし、「彼が好調なら、多くの試合を勝つための手助けをしてくれるだろう」と述べた。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のアーロン・グリーマン記者は自身のツイッターで「マエダのスライダーは素晴らしく、19スイング中12回も空振りをスライダーで奪った。スプリングトレーニング中は不安定であったことを考えると、今日の登板は大きな自信を与えるものだった」と伝えた。指揮官も相棒もメディアも称えた前田の復帰登板。今後の投球が楽しみだ。