石川雅規が夢見る“甲子園の再戦” 盟友・五十嵐亮太も絶賛…43歳で現役の「価値」
石川が実現させたいソフトバンク和田毅との投げ合い
五十嵐:それはこちらもうれしいな。能見篤史も引退して、今年は球界最年長だ。
石川:(和田)毅がやっているから、そこはすごくうれしいね。
五十嵐:そこだよね。マサと毅の投げ合いは見たいな。
石川:交流戦で一度投げ合ったけど、毅とは日本シリーズで投げ合いたい。高校の時に甲子園で投げ合っているから、年齢を重ねた今、もう一度やりたいね。
五十嵐:ファンにはたまらないよ。チケット代、倍払ってもいい(笑)。それくらい価値がある選手だから。それこそ200勝、220勝より、もっと上の数字を見てほしいな。
石川:そうだね。でも、高津(臣吾)監督がいつも肩に手を回してきて「お疲れさん」と言って叩くの(笑)。俺は「監督待ってください。もう少しやらせてください!」って言うんだけど、監督なりの励ましだね。
五十嵐:監督が現役時代も一緒に投げた流れがあって、いい関係性だよね。
石川:日本シリーズで監督の悔し涙は見たくないから、チームの駒としてしっかり働いて優勝したい。年齢や実績じゃなくて、上手い選手がグラウンドに立つ世界だから、年齢関係なく勝負したいね。若い選手たちに刺激をもらってばかりです。
五十嵐:本当に刺激が入るの?
石川:入るよ。羨ましい方が8割、9割だけど(笑)、データが全てではないのが野球。そこを追い求めてきたから、より一層突き詰めたいよね。なんとか持ちこたえているのは、伊藤(智仁)コーチの存在も大きい。変化球に頼りがちになるところで「遅くても真っ直ぐをしっかり使っていこう」とアドバイスをもらって、投球の幅が広がったから。こういう可能性もあるんだって、また思えたね。
五十嵐:年齢に抗いながら、どんどん進化していくね(笑)。